つづら杯決勝戦~決戦編その2~
こんにちは、管理人のつづらです。
真の姿を現し、驚異的な力で、アネル達を圧倒した
カオス。
迫りくるタイムリミットの中、傷つき倒れたアネル達は、
どう動くのか・・・?
そして、命消えゆくオーガストが語った己が目的とは・・・!
(願わくば、脳内BGMは『君は僕に似ている』を・・・!)
『激闘編』、スタートです!!
【崩壊した大会会場】
アネル:く・・・そ・・・!
笑い声を残し、カオスが消えた虚空を睨みながら、
アネルが地面を叩く。
ゾディアック:・・・よもや、奴があれほどの力を持っていたとは、
【宝珠】とやらの力・・・、侮れんな。
・・・しかし、どうするアネル?
我らに、次元を超えるような力はない・・・。
このままでは・・・。
アネル:・・・分かっている、分かっているんだ、
そんな事は・・・!!
悔しさを滲ませるアネル。
ナコルル:アネルさん・・・。
アネル:どうする・・・、どうすれば・・・いい?
今の私達に、何が出来る・・・?
途方に暮れる一同・・・。
オーガスト:・・・一つだけ、方法が・・・あるさ。
はあ・・・はあ・・・。
オーガストが、息も絶え絶えにつぶやく。
アネル:!?
ナコルル:オーガストさん!!
駆け寄るナコルル。
オーガスト:・・・あたし・・・の、デバイス・・・なら、
次元の・・・門を・・・開ける・・・。
うっ・・・、ごふ・・・!!
ナコルル:オーガストさん、それ以上、しゃべらないで!!
アネル:・・・何故、あの時、私達を助けた?
オーガスト:・・・べっ、別に・・・助けた・・・訳じゃ・・・ない。
ただ・・・、他人に・・・指図される・・・のが、
いや・・・だった・・・だけさ。 はあ・・・はあ。
くそ・・・、お前を・・・倒すための・・・、
とって・・・おきだった・・・のに・・・な。
ナコルル:・・・オーガストさん。
オーガスト:とに・・・かく、あたし・・・なら、お前・・・達を
あいつの・・・いる・・・場所へ、連れて・・・いける。
ただし・・・、一つ・・・だけ、条件が・・・ある。
アネル:なんだ、条件とは・・・?
食い下がるアネルを見つつ、オーガストは不敵に笑う。
オーガスト:・・・土下座しな・・・、アネル。
みじめに・・・頭を・・・下げて、
い・・・命乞い・・・して・・・みろよ。
ナコルル:!?
ゾディアック:貴様・・・、この期に及んで、まだ!
オーガスト:・・・助け・・・たいんだろ。
あいつら・・・を。
アネル:・・・分かった。
そんな事でいいなら。
ナコルル:アネルさん!
ゾディアック:アネル!
オーガストの目の前で、膝をつくアネル。
そして・・・。
アネル:頼む・・・みんなを・・・。
がしっ・・・!!
頭を下げようとするアネルをナコルルが止める。
アネル:ナコルル・・・!?
ナコルル:・・・もう、もうやめて下さい!
オーガストさん!!
自分から、憎まれ役を演じようとするのは!!
オーガスト:・・・なにを・・・言って。
あた・・・しは、もと・・・もと・・・。
ナコルル:いいえ!! いいえ・・・!!
あなたは、違う・・・!!
あなたは、リアフィーユさんもリムルルも、
助けようとしていた・・・!!
オーガスト:!!
ナコルル:・・・会場だってそう、こんなにも崩壊していると
いうのに、観客席は、ほとんど無傷です!
あなたは、いかなる時でも、被害が広がらないよう
障壁を展開していた!
あなたは・・・、あなたは・・・!
ナコルルの目から、大粒の涙が零れ落ちる。
オーガスト:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
虚空を見つめるオーガスト。
嘆息し、静かに目を閉じる。
オーガスト:・・・お見通し・・・か。
これ・・・だから、お姫・・・様は。
アネル:オーガスト・・・。
オーガスト:・・・お前が・・・、大嫌い・・・だった。
同じ・・・紛い物で・・・ありながら・・・、
あたしに・・・ない・・・ものを・・・持つ
お前・・・が。
アネル:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オーガスト:・・・この・・・大会に・・・出た・・・のも、
お前を・・・つぶせたら・・・の一心・・・だった。
でも・・・そう・・・じゃなか・・・った。
アネル:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オーガスト:お前と・・・戦って・・・、分かっち・・・まった。
あたし・・・が、本当に・・・欲し・・・かったのは、
本気で・・・気持ちを・・・ぶつけ・・・られる
相手・・・だって。
ナコルル:オーガストさん・・・。
オーガスト:誰・・・からも・・・相手されず・・・、
蔑・・・まれた・・・あたしに、
あんたは・・・、まっすぐ・・・ぶつかってきた。
それが・・・、どんなに・・・心地良かった・・・か。
アネル:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オーガスト:・・・なあ、アネル。
・・・あたしは・・・、少しは・・・あんたの・・・
記憶に・・・残れた・・・かい?
アネル:・・・当たり前だ。
貴様みたいに、ひねくれた横暴なサディスト、
忘れたくても、忘れるものか・・・。
オーガスト:・・・そう・・・か。
満足そうな笑みを浮かべるオーガスト。
アネル:・・・馬鹿だ、お前は。
もっと、もっと別に、やりようはあったはずだ。
こんな方法を取らなくても、道はあったはずなんだ!
本当に・・・私同様・・・、不器用だな、お前は。
オーガスト:そう・・・かもな。
アネル:・・・確かに、私達は、紛い物かもしれない。
でも、今、感じているこの気持ちは、
誰のものでもない、私達だけのものだ。
空っぽだからこそ、何もないからこそ、
好きなもので満たし、なんにでもなれるんだ。
オーガスト:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
アネル:・・・お前の今までの人生は、最悪だったかもしれない。
だけど、これから先、全てがそうだとは限らない。
なかには、お前を好いてくれる変わり者だって
一人くらいはいるだろう・・・。
リアフィーユみたいにな・・・。
オーガスト:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
アネル:・・・あいつは、ずっと、お前を信じ続けた。
他の誰もが、お前を疑った時でさえ、
あいつだけは、信じ続けた・・・!
オーガスト:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
アネル:・・・私が変われたんだ。
お前だって出来るだろう・・・。
私とここまで、【互角】に渡り合えるお前なら。
オーガスト:互角・・・か。
そう・・・だな。
すっ・・・。
ブウゥ・・・ンン!!
オーガストが手をかざすと、空間に魔方陣が浮かび上がる。
アネル:!?
ナコルル:これは・・・?
オーガスト:・・・いけよ、アネル。
長くは・・・もたない。
リアフィーユ達を・・・助けて・・・やれ。
ナコルル:オーガストさん・・・。
オーガスト:・・・リアフィーユには・・・、
謝って・・・おいて・・・くれ。
アネル:・・・それは、お前の口から伝えろ、オーガスト。
オーガスト:・・・・・・・・・・・・。
・・・手厳しいな。
アネル:・・・あたりまえだ。
・・・お前が犯した過ちを償うまで、死ぬ事は許さない。
・・・それにお前との勝負、まだ決着はついていない。
今回の勝負、【引き分け】だからな・・・。
オーガスト:・・・引き分け・・・か。
アネル:・・・ああ、そうだ。
だから、決着をつけるまで死ぬんじゃないぞ・・・、
オーガスト。
ドクター・・・、後を頼む・・・。
Dr.T:分かった・・・。
そう言い残し、アネルは魔方陣へと踏み出す。
アネル:・・・いこう、みんな。
ナコルル:はい・・・。
オーガストさん・・・、ありがとう!
アネル達の姿は光に包まれ、消えていくのだった・・・。
to be continued・・・
真の姿を現し、驚異的な力で、アネル達を圧倒した
カオス。
迫りくるタイムリミットの中、傷つき倒れたアネル達は、
どう動くのか・・・?
そして、命消えゆくオーガストが語った己が目的とは・・・!
(願わくば、脳内BGMは『君は僕に似ている』を・・・!)
『激闘編』、スタートです!!
【崩壊した大会会場】
アネル:く・・・そ・・・!
笑い声を残し、カオスが消えた虚空を睨みながら、
アネルが地面を叩く。
ゾディアック:・・・よもや、奴があれほどの力を持っていたとは、
【宝珠】とやらの力・・・、侮れんな。
・・・しかし、どうするアネル?
我らに、次元を超えるような力はない・・・。
このままでは・・・。
アネル:・・・分かっている、分かっているんだ、
そんな事は・・・!!
悔しさを滲ませるアネル。
ナコルル:アネルさん・・・。
アネル:どうする・・・、どうすれば・・・いい?
今の私達に、何が出来る・・・?
途方に暮れる一同・・・。
オーガスト:・・・一つだけ、方法が・・・あるさ。
はあ・・・はあ・・・。
オーガストが、息も絶え絶えにつぶやく。
アネル:!?
ナコルル:オーガストさん!!
駆け寄るナコルル。
オーガスト:・・・あたし・・・の、デバイス・・・なら、
次元の・・・門を・・・開ける・・・。
うっ・・・、ごふ・・・!!
ナコルル:オーガストさん、それ以上、しゃべらないで!!
アネル:・・・何故、あの時、私達を助けた?
オーガスト:・・・べっ、別に・・・助けた・・・訳じゃ・・・ない。
ただ・・・、他人に・・・指図される・・・のが、
いや・・・だった・・・だけさ。 はあ・・・はあ。
くそ・・・、お前を・・・倒すための・・・、
とって・・・おきだった・・・のに・・・な。
ナコルル:・・・オーガストさん。
オーガスト:とに・・・かく、あたし・・・なら、お前・・・達を
あいつの・・・いる・・・場所へ、連れて・・・いける。
ただし・・・、一つ・・・だけ、条件が・・・ある。
アネル:なんだ、条件とは・・・?
食い下がるアネルを見つつ、オーガストは不敵に笑う。
オーガスト:・・・土下座しな・・・、アネル。
みじめに・・・頭を・・・下げて、
い・・・命乞い・・・して・・・みろよ。
ナコルル:!?
ゾディアック:貴様・・・、この期に及んで、まだ!
オーガスト:・・・助け・・・たいんだろ。
あいつら・・・を。
アネル:・・・分かった。
そんな事でいいなら。
ナコルル:アネルさん!
ゾディアック:アネル!
オーガストの目の前で、膝をつくアネル。
そして・・・。
アネル:頼む・・・みんなを・・・。
がしっ・・・!!
頭を下げようとするアネルをナコルルが止める。
アネル:ナコルル・・・!?
ナコルル:・・・もう、もうやめて下さい!
オーガストさん!!
自分から、憎まれ役を演じようとするのは!!
オーガスト:・・・なにを・・・言って。
あた・・・しは、もと・・・もと・・・。
ナコルル:いいえ!! いいえ・・・!!
あなたは、違う・・・!!
あなたは、リアフィーユさんもリムルルも、
助けようとしていた・・・!!
オーガスト:!!
ナコルル:・・・会場だってそう、こんなにも崩壊していると
いうのに、観客席は、ほとんど無傷です!
あなたは、いかなる時でも、被害が広がらないよう
障壁を展開していた!
あなたは・・・、あなたは・・・!
ナコルルの目から、大粒の涙が零れ落ちる。
オーガスト:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
虚空を見つめるオーガスト。
嘆息し、静かに目を閉じる。
オーガスト:・・・お見通し・・・か。
これ・・・だから、お姫・・・様は。
アネル:オーガスト・・・。
オーガスト:・・・お前が・・・、大嫌い・・・だった。
同じ・・・紛い物で・・・ありながら・・・、
あたしに・・・ない・・・ものを・・・持つ
お前・・・が。
アネル:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オーガスト:・・・この・・・大会に・・・出た・・・のも、
お前を・・・つぶせたら・・・の一心・・・だった。
でも・・・そう・・・じゃなか・・・った。
アネル:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オーガスト:お前と・・・戦って・・・、分かっち・・・まった。
あたし・・・が、本当に・・・欲し・・・かったのは、
本気で・・・気持ちを・・・ぶつけ・・・られる
相手・・・だって。
ナコルル:オーガストさん・・・。
オーガスト:誰・・・からも・・・相手されず・・・、
蔑・・・まれた・・・あたしに、
あんたは・・・、まっすぐ・・・ぶつかってきた。
それが・・・、どんなに・・・心地良かった・・・か。
アネル:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
オーガスト:・・・なあ、アネル。
・・・あたしは・・・、少しは・・・あんたの・・・
記憶に・・・残れた・・・かい?
アネル:・・・当たり前だ。
貴様みたいに、ひねくれた横暴なサディスト、
忘れたくても、忘れるものか・・・。
オーガスト:・・・そう・・・か。
満足そうな笑みを浮かべるオーガスト。
アネル:・・・馬鹿だ、お前は。
もっと、もっと別に、やりようはあったはずだ。
こんな方法を取らなくても、道はあったはずなんだ!
本当に・・・私同様・・・、不器用だな、お前は。
オーガスト:そう・・・かもな。
アネル:・・・確かに、私達は、紛い物かもしれない。
でも、今、感じているこの気持ちは、
誰のものでもない、私達だけのものだ。
空っぽだからこそ、何もないからこそ、
好きなもので満たし、なんにでもなれるんだ。
オーガスト:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
アネル:・・・お前の今までの人生は、最悪だったかもしれない。
だけど、これから先、全てがそうだとは限らない。
なかには、お前を好いてくれる変わり者だって
一人くらいはいるだろう・・・。
リアフィーユみたいにな・・・。
オーガスト:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
アネル:・・・あいつは、ずっと、お前を信じ続けた。
他の誰もが、お前を疑った時でさえ、
あいつだけは、信じ続けた・・・!
オーガスト:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
アネル:・・・私が変われたんだ。
お前だって出来るだろう・・・。
私とここまで、【互角】に渡り合えるお前なら。
オーガスト:互角・・・か。
そう・・・だな。
すっ・・・。
ブウゥ・・・ンン!!
オーガストが手をかざすと、空間に魔方陣が浮かび上がる。
アネル:!?
ナコルル:これは・・・?
オーガスト:・・・いけよ、アネル。
長くは・・・もたない。
リアフィーユ達を・・・助けて・・・やれ。
ナコルル:オーガストさん・・・。
オーガスト:・・・リアフィーユには・・・、
謝って・・・おいて・・・くれ。
アネル:・・・それは、お前の口から伝えろ、オーガスト。
オーガスト:・・・・・・・・・・・・。
・・・手厳しいな。
アネル:・・・あたりまえだ。
・・・お前が犯した過ちを償うまで、死ぬ事は許さない。
・・・それにお前との勝負、まだ決着はついていない。
今回の勝負、【引き分け】だからな・・・。
オーガスト:・・・引き分け・・・か。
アネル:・・・ああ、そうだ。
だから、決着をつけるまで死ぬんじゃないぞ・・・、
オーガスト。
ドクター・・・、後を頼む・・・。
Dr.T:分かった・・・。
そう言い残し、アネルは魔方陣へと踏み出す。
アネル:・・・いこう、みんな。
ナコルル:はい・・・。
オーガストさん・・・、ありがとう!
アネル達の姿は光に包まれ、消えていくのだった・・・。
to be continued・・・
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