つづら杯決勝戦~中編その5~
こんにちは、管理人のつづらです。
仲間を失い、暴走するアネル・・・。
全ては、オーガストの意のままになってしまうのか・・・?
風雲急を告げるこの戦いの果て、ナコルルの取る行動とは!?
絶望と混乱の中、いよいよ物語は、ターニングポイントです!!
パンドラの箱に残されたもの・・・それは。
アネル:ぐあああああああああああああ~~~~~~!!!!
仲間を失い、暴走するアネル。
猛るような悲鳴のようなその雄叫びは、会場を揺るがす激震を
巻き起こした。
アネルを中心に、前後左右に亀裂が走る。
振動は、さらに大きくなり、会場周辺の柱を数本崩壊させる。
大気の振動さえも巻き起こす、その異様な姿に、今までこの戦いを
余興と捉えていた観客達の間から、動揺と混乱の声が悲鳴となって
生じ始める。
オーガスト:ふふふ・・・! いいよ、いいよ!!
ついに心が壊れたみたいだね♪
そうよ、私達はただ壊す事しか出来ない道具・・・。
その破壊と怒りの衝動に駆られた姿こそ、私達の
本性なのよ!!
アネルの暴走する姿を見て、満足げに笑みを浮かべるオーガスト。
ひとしきり、笑い続けた後、じっと虚空を見つめる。
オーガスト:(・・・そうよ、変えられるはずがないのよ、
この血塗られた運命は。)
口端が僅かに歪む。
ふいに、アネルに視線を戻したオーガストは、挑発するかのように
声を発する。
オーガスト:あははは!! ほぉ~ら、あなたの大切なものを奪った
ゾディアックと私は、ここにいるわよ!! 悔しいでしょお!
憎いでしょう!! ・・・だったら、その憎しみと怒りの炎で、
私達を殺してみなさい!! ほら、ほらぁ~~~~!!!
両腕を広げ、アネルを自分へと招くオーガスト。
その姿を捉えたアネルの瞳に、憎悪の光が灯る。
アネル:・・・オ・・・オ・・・ガス・・・ト・・・!
グオオオオオオオオオオオ~~~~~!!!!
咆哮と共に、その口から発せられる紅蓮の炎。
そのすさまじい炎は、まるでレーザービームのように一瞬で
オーガストの立っていた場所まで放射される。
一気に爆発四散する煉瓦。
激しい振動と共に、爆炎を上げるステージ。
試合会場は一気に恐怖の悲鳴で覆い尽くされた。
巧みに攻撃をかわしつつ、挑発を続けるオーガストに、なおも
アネルは業火を吐き続ける。
しかし、怒りに焦点の定まらないその攻撃は、会場をいたずらに
破壊するだけだった。
ナコルル:う・・・。
その激しい振動に、意識を取り戻すナコルル。
目の前で咆哮を上げる炎の獣。
それが、アネルの変貌した姿である事を理解するのに、それほどの
時間はかからなかった。
ナコルル:ア、アネルさん・・・!
すさまじい咆哮を上げつつ、四方八方に業火を噴出するアネル。
まるで、泣いているかの様な悲しい叫びを聞いたナコルルは、
いてもたってもいられず、ゆっくりとアネルに近づいていく・・・。
オーガスト:あらあら・・・、気が付いたみたいだね、お姫様♪
一体、何をするつもりなのかしら・・・?
残念だけど、ああなってしまったら、もう二度と元に
戻る事なんてないよ。
あんたの知ってるアネルはもういない。
あれはただの・・・、破壊の化身、怪物さ。
ナコルル:違います・・・!
たとえどんな姿になろうと、アネルさんはアネルさんです!!
私の命に代えても、元に戻して見せます・・・!!
オーガスト:他人の為に命を捨てる・・・?
あははは、馬鹿かい、あんた!
誰もが、自分の命が一番大事なんだ!!
どんな偉い事言ったって、窮地に陥れば、メッキなんか
すぐ剥がれちまうんだよ!!
オーガストの言葉に耳を貸さず、ナコルルはアネルへと近づいていく。
ナコルル:だめ・・・。 アネルさん・・・。
悲しみに、憎しみに押しつぶされないで・・・。
あなたは、そんな弱い人じゃない・・・。
ナコルルを視界に捉えるアネル。
もはや、目の前の人間がナコルルだと認識する事もなかった。
今のアネルにとって、視界に入る物、全てが憎むべき対象、
壊すべき存在であった。
破壊衝動に駆られるアネルは、近づいてくるナコルルに威嚇の炎を
浴びせかける。
ナコルルを掠め、次々に被弾する炎。
ナコルル:アネルさん・・・。
ナコルルの肌は、徐々に炎による火傷で、傷付き始める。
しかし、ナコルルは足を止める事無く、歩き続けた。
なおも近づいてくるナコルルに、アネルは咆哮と共に、一気に
紅蓮の炎を浴びせかけた。
凄まじい勢いで迫りくる巨大な炎。
カッ・・・!!!
ドゴアアアアアアアアアアアアア・・・・・!!!!
激しい閃光が瞬き、衝撃と共に爆発する炎の渦。
紅蓮の炎がナコルルの全身を焼き尽くす!!
・・・が。
???:やれやれ・・・。
余の身内の晴れ舞台と聞いて来てみれば、
よもや、このような事になっていようとは・・・。
ナコルル:!?
オーガスト:な・・・! お、お前は・・・!?

ナコルルの目の前に立ちはだかり、アネルの業火を片手だけで
跳ね除ける男。
アネルをじっと見つめ、微動だにしないその男の風貌は、
あろうことかゾディアック、その人であった。
ナコルル:あ、あなたは・・・一体・・・!?
ナコルルにも、今の状況が全く理解出来ない。
先ほど、仲間を傷つけ、あろう事か、大切な人の命を奪ったはずの
ゾディアックが、自分を助けたのだ。
オーガスト:ば、馬鹿な・・・!? な、何故、貴様がここにいる!!
門番は・・・、ゲートキーパーはどうした!!
ナコルルの動揺をよそに、狼狽し、まくし立てるオーガスト。
その顔には、明らかに焦りの表情が見て取れた。
ゾディアック:門番・・・? ああ、あの者の事か。
確かに少々、手こずりはしたが、余にとっては、
まあ、造作もない事だ・・・。
ゾディアックの片腕から、血が滴っている。
激闘を繰り広げていた事は、火を見るより明らかだった。
ゾディアック:・・・それにしても、余の紛い物まで用意するとは、
つくづく、貴様も戯言が好きと見えるな、オーガストとやら。
もう一人のゾディアック?を一瞥するゾディアック。
奇妙な構図だ。
まったく瓜二つの姿形をした人間が対峙するかのように向かい合う。
だが、その身体から放出される強烈なプレッシャーは、偽物の比
ではなかった。
オーガスト:くっ・・・!
ゾディアック(コピー):ぐあっ・・・。
本物の放つ重圧で全く動けない、コピーとオーガスト。
再びゾディアックは、アネルに向き直すと、静かに語り始めた。
ゾディアック:・・・不甲斐無いものだな、アネルよ。
余の暴走を止めるべき存在のお前が、このような姿に
成り果てるとは・・・。 木乃伊取りが木乃伊になるとは、
この事か・・・。
アネル:グオオオオ・・・オオ!!
ゾディアック:・・・余の暴走を止めるのがお前の役目であると同時に、
お前の暴走を止めるのも余の役目。 このまま生き恥を
晒すくらいなら、いっそ余の手でお前を・・・。
静かにアネルに手をかざすゾディアック。
その手に魔方陣のような紋章が浮かび上がる。
ナコルル:待って下さい!!
アネルの危機を察したナコルルが、ゾディアックに声をかける。
ゾディアック:ぬ・・・、そなたは?
ナコルル:私は、ナコルルと申します。
ゾディアックさん、先程は助けて頂き、ありがとうございました。
・・・ですが、どうかアネルさんを傷付けるのは、待って下さい!
ゾディアックに必死に懇願するナコルル。
曇りなきまっすぐな瞳を静かにゾディアックは見た。
ゾディアック:・・・しかし、このままでは、アネルは周りの物をすべて
破壊し尽くし、暴走の限りを尽くす事となるだろう。
己さえ見失ってしまったあやつを止める手立てがあるのか?
ナコルル:・・・今のアネルさんは、大切な人を目の前で失ってしまった
現実に、心が耐え切れなくなっているんです。
周りを憎み、相手を憎み、そして、何より、何も出来なかった
自分自身を憎んでいる。 ・・・自分自身が、許せない状態に
なっているんです。
ゾディアック:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ナコルル:悔やんでも、悔やんでも、後悔しきれない自責の念。
本当に大切だったからこそ、どんどん心が闇に沈んでいく・・・。
負の念にずっと囚われてしまっているんです。
ナコルルの心を過ぎる父、そして、妹リムルルの姿。
ナコルル:でも・・・、人は、きっと前に進む事が出来る。
大切な人との思い出は、悲しいものだけじゃない筈です。
私は・・・、私は、アネルさんの心を信じます。
どんな苦境にも負けない強い心を・・・!
未だ咆哮を上げるアネルをじっと見つめるナコルル。
ゾディアック:・・・そなた、何故そこまでアネルの事を?
ナコルル:・・・アネルさんは、私をずっと支えて下さいました。
自分自身の苦しさも胸にしまい、辛い顔一つ見せず、
人の為、ずっとずっと動いて下さいました。
・・・だから、私も、アネルさんの力になりたい。
アネルさんは私の大切な・・・。
(仲間だから!!)
まっすぐな瞳で、アネルを見つめるナコルル。
ゾディアック:・・・アネルは、良き友を持ったようだ。
なれば・・・、余もそなたに協力しよう・・・!
我が名はゾディアック。 守護する者也!!
ナコルル:・・・ありがとう、ゾディアックさん。
ゾディアック:・・・とはいえ、どうするナコルル。
余は破壊する事は得意だが、心を救うような高度な技は
持ち合わせていない。 ましてや、相手は暴走したアネルだ。
生半可な小手先の技は通用せぬぞ・・・?
ナコルル:きっかけが・・・、何かきっかけさえあれば、なんとか
アネルさんの心に呼びかける事が出来るのですが・・・!
ゾディアックの登場によって、急展開を迎える会場。
はたして、ナコルルは、ゾディアックは、アネルの心を救う事が
出来るのだろうか?
to be continued・・・
仲間を失い、暴走するアネル・・・。
全ては、オーガストの意のままになってしまうのか・・・?
風雲急を告げるこの戦いの果て、ナコルルの取る行動とは!?
絶望と混乱の中、いよいよ物語は、ターニングポイントです!!
パンドラの箱に残されたもの・・・それは。
アネル:ぐあああああああああああああ~~~~~~!!!!
仲間を失い、暴走するアネル。
猛るような悲鳴のようなその雄叫びは、会場を揺るがす激震を
巻き起こした。
アネルを中心に、前後左右に亀裂が走る。
振動は、さらに大きくなり、会場周辺の柱を数本崩壊させる。
大気の振動さえも巻き起こす、その異様な姿に、今までこの戦いを
余興と捉えていた観客達の間から、動揺と混乱の声が悲鳴となって
生じ始める。
オーガスト:ふふふ・・・! いいよ、いいよ!!
ついに心が壊れたみたいだね♪
そうよ、私達はただ壊す事しか出来ない道具・・・。
その破壊と怒りの衝動に駆られた姿こそ、私達の
本性なのよ!!
アネルの暴走する姿を見て、満足げに笑みを浮かべるオーガスト。
ひとしきり、笑い続けた後、じっと虚空を見つめる。
オーガスト:(・・・そうよ、変えられるはずがないのよ、
この血塗られた運命は。)
口端が僅かに歪む。
ふいに、アネルに視線を戻したオーガストは、挑発するかのように
声を発する。
オーガスト:あははは!! ほぉ~ら、あなたの大切なものを奪った
ゾディアックと私は、ここにいるわよ!! 悔しいでしょお!
憎いでしょう!! ・・・だったら、その憎しみと怒りの炎で、
私達を殺してみなさい!! ほら、ほらぁ~~~~!!!
両腕を広げ、アネルを自分へと招くオーガスト。
その姿を捉えたアネルの瞳に、憎悪の光が灯る。
アネル:・・・オ・・・オ・・・ガス・・・ト・・・!
グオオオオオオオオオオオ~~~~~!!!!
咆哮と共に、その口から発せられる紅蓮の炎。
そのすさまじい炎は、まるでレーザービームのように一瞬で
オーガストの立っていた場所まで放射される。
一気に爆発四散する煉瓦。
激しい振動と共に、爆炎を上げるステージ。
試合会場は一気に恐怖の悲鳴で覆い尽くされた。
巧みに攻撃をかわしつつ、挑発を続けるオーガストに、なおも
アネルは業火を吐き続ける。
しかし、怒りに焦点の定まらないその攻撃は、会場をいたずらに
破壊するだけだった。
ナコルル:う・・・。
その激しい振動に、意識を取り戻すナコルル。
目の前で咆哮を上げる炎の獣。
それが、アネルの変貌した姿である事を理解するのに、それほどの
時間はかからなかった。
ナコルル:ア、アネルさん・・・!
すさまじい咆哮を上げつつ、四方八方に業火を噴出するアネル。
まるで、泣いているかの様な悲しい叫びを聞いたナコルルは、
いてもたってもいられず、ゆっくりとアネルに近づいていく・・・。
オーガスト:あらあら・・・、気が付いたみたいだね、お姫様♪
一体、何をするつもりなのかしら・・・?
残念だけど、ああなってしまったら、もう二度と元に
戻る事なんてないよ。
あんたの知ってるアネルはもういない。
あれはただの・・・、破壊の化身、怪物さ。
ナコルル:違います・・・!
たとえどんな姿になろうと、アネルさんはアネルさんです!!
私の命に代えても、元に戻して見せます・・・!!
オーガスト:他人の為に命を捨てる・・・?
あははは、馬鹿かい、あんた!
誰もが、自分の命が一番大事なんだ!!
どんな偉い事言ったって、窮地に陥れば、メッキなんか
すぐ剥がれちまうんだよ!!
オーガストの言葉に耳を貸さず、ナコルルはアネルへと近づいていく。
ナコルル:だめ・・・。 アネルさん・・・。
悲しみに、憎しみに押しつぶされないで・・・。
あなたは、そんな弱い人じゃない・・・。
ナコルルを視界に捉えるアネル。
もはや、目の前の人間がナコルルだと認識する事もなかった。
今のアネルにとって、視界に入る物、全てが憎むべき対象、
壊すべき存在であった。
破壊衝動に駆られるアネルは、近づいてくるナコルルに威嚇の炎を
浴びせかける。
ナコルルを掠め、次々に被弾する炎。
ナコルル:アネルさん・・・。
ナコルルの肌は、徐々に炎による火傷で、傷付き始める。
しかし、ナコルルは足を止める事無く、歩き続けた。
なおも近づいてくるナコルルに、アネルは咆哮と共に、一気に
紅蓮の炎を浴びせかけた。
凄まじい勢いで迫りくる巨大な炎。
カッ・・・!!!
ドゴアアアアアアアアアアアアア・・・・・!!!!
激しい閃光が瞬き、衝撃と共に爆発する炎の渦。
紅蓮の炎がナコルルの全身を焼き尽くす!!
・・・が。
???:やれやれ・・・。
余の身内の晴れ舞台と聞いて来てみれば、
よもや、このような事になっていようとは・・・。
ナコルル:!?
オーガスト:な・・・! お、お前は・・・!?

ナコルルの目の前に立ちはだかり、アネルの業火を片手だけで
跳ね除ける男。
アネルをじっと見つめ、微動だにしないその男の風貌は、
あろうことかゾディアック、その人であった。
ナコルル:あ、あなたは・・・一体・・・!?
ナコルルにも、今の状況が全く理解出来ない。
先ほど、仲間を傷つけ、あろう事か、大切な人の命を奪ったはずの
ゾディアックが、自分を助けたのだ。
オーガスト:ば、馬鹿な・・・!? な、何故、貴様がここにいる!!
門番は・・・、ゲートキーパーはどうした!!
ナコルルの動揺をよそに、狼狽し、まくし立てるオーガスト。
その顔には、明らかに焦りの表情が見て取れた。
ゾディアック:門番・・・? ああ、あの者の事か。
確かに少々、手こずりはしたが、余にとっては、
まあ、造作もない事だ・・・。
ゾディアックの片腕から、血が滴っている。
激闘を繰り広げていた事は、火を見るより明らかだった。
ゾディアック:・・・それにしても、余の紛い物まで用意するとは、
つくづく、貴様も戯言が好きと見えるな、オーガストとやら。
もう一人のゾディアック?を一瞥するゾディアック。
奇妙な構図だ。
まったく瓜二つの姿形をした人間が対峙するかのように向かい合う。
だが、その身体から放出される強烈なプレッシャーは、偽物の比
ではなかった。
オーガスト:くっ・・・!
ゾディアック(コピー):ぐあっ・・・。
本物の放つ重圧で全く動けない、コピーとオーガスト。
再びゾディアックは、アネルに向き直すと、静かに語り始めた。
ゾディアック:・・・不甲斐無いものだな、アネルよ。
余の暴走を止めるべき存在のお前が、このような姿に
成り果てるとは・・・。 木乃伊取りが木乃伊になるとは、
この事か・・・。
アネル:グオオオオ・・・オオ!!
ゾディアック:・・・余の暴走を止めるのがお前の役目であると同時に、
お前の暴走を止めるのも余の役目。 このまま生き恥を
晒すくらいなら、いっそ余の手でお前を・・・。
静かにアネルに手をかざすゾディアック。
その手に魔方陣のような紋章が浮かび上がる。
ナコルル:待って下さい!!
アネルの危機を察したナコルルが、ゾディアックに声をかける。
ゾディアック:ぬ・・・、そなたは?
ナコルル:私は、ナコルルと申します。
ゾディアックさん、先程は助けて頂き、ありがとうございました。
・・・ですが、どうかアネルさんを傷付けるのは、待って下さい!
ゾディアックに必死に懇願するナコルル。
曇りなきまっすぐな瞳を静かにゾディアックは見た。
ゾディアック:・・・しかし、このままでは、アネルは周りの物をすべて
破壊し尽くし、暴走の限りを尽くす事となるだろう。
己さえ見失ってしまったあやつを止める手立てがあるのか?
ナコルル:・・・今のアネルさんは、大切な人を目の前で失ってしまった
現実に、心が耐え切れなくなっているんです。
周りを憎み、相手を憎み、そして、何より、何も出来なかった
自分自身を憎んでいる。 ・・・自分自身が、許せない状態に
なっているんです。
ゾディアック:・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ナコルル:悔やんでも、悔やんでも、後悔しきれない自責の念。
本当に大切だったからこそ、どんどん心が闇に沈んでいく・・・。
負の念にずっと囚われてしまっているんです。
ナコルルの心を過ぎる父、そして、妹リムルルの姿。
ナコルル:でも・・・、人は、きっと前に進む事が出来る。
大切な人との思い出は、悲しいものだけじゃない筈です。
私は・・・、私は、アネルさんの心を信じます。
どんな苦境にも負けない強い心を・・・!
未だ咆哮を上げるアネルをじっと見つめるナコルル。
ゾディアック:・・・そなた、何故そこまでアネルの事を?
ナコルル:・・・アネルさんは、私をずっと支えて下さいました。
自分自身の苦しさも胸にしまい、辛い顔一つ見せず、
人の為、ずっとずっと動いて下さいました。
・・・だから、私も、アネルさんの力になりたい。
アネルさんは私の大切な・・・。
(仲間だから!!)
まっすぐな瞳で、アネルを見つめるナコルル。
ゾディアック:・・・アネルは、良き友を持ったようだ。
なれば・・・、余もそなたに協力しよう・・・!
我が名はゾディアック。 守護する者也!!
ナコルル:・・・ありがとう、ゾディアックさん。
ゾディアック:・・・とはいえ、どうするナコルル。
余は破壊する事は得意だが、心を救うような高度な技は
持ち合わせていない。 ましてや、相手は暴走したアネルだ。
生半可な小手先の技は通用せぬぞ・・・?
ナコルル:きっかけが・・・、何かきっかけさえあれば、なんとか
アネルさんの心に呼びかける事が出来るのですが・・・!
ゾディアックの登場によって、急展開を迎える会場。
はたして、ナコルルは、ゾディアックは、アネルの心を救う事が
出来るのだろうか?
to be continued・・・
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