ぷっぷく工房

mugenとゲームとイラストをまったりと綴るブログです。

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つづら杯決勝戦~覚醒編その1~

こんにちは、管理人のつづらです。

長かった迷宮編も一端の終止符を打ち、いよいよ最終章、
『覚醒編』へと移行します!

分かたれていたそれぞれの道が、一つの収束点に向かって、
一気にまとまっていきます。

はたして、ナコルルとその仲間達は、この混乱を極める戦いに
希望を見出す事は出来るのか・・・!?

こうご期待下さい!!



【大会会場】

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ザシュッ・・・!!

その力を開放し、一瞬にして勝機をものにしたゾディアック。
その足元に、力尽き倒れるゾディアックコピー。

オーガスト:・・・っ!?

無言のまま、オーガストを一瞥するゾディアック。

その放たれる強力な闘気に、身動きさえ出来ない。

下手な動きをすれば、一瞬にして命を絶たれる凄み。
そんな圧倒的な力の差を、オーガストは全身で感じていた。

オーガスト:ふふっ・・・。 まさか・・・これほどとはね。

冷や汗が頬を伝い、ポトリと落ちる。
慎重に言葉を選び、台詞を絞り出す。

ゾディアック:・・・貴様は、取り返しのつかない過ちを犯した。
        本来なら、一瞬にして消しさってやりたいところだが、
        それは余の役目ではない・・・。
        貴様を裁くのは、アネルの役目だ・・・。

オーガスト:なっ・・・、なにを言っているの!?
       あいつが戻ってくるわけないじゃない・・・!!
       あなただって、知っているはずよ・・・!!
       ああなったらもう・・・!!

ゾディアック:・・・黙れ。

ゾディアックの強大な殺気がオーガストを襲う。

オーガスト:くっ・・・!

言葉を失うオーガスト。

ゾディアック:・・・少なくとも、あの者らは諦めてなどおらぬ。
        事の顛末を、余は見届ける。

オーガスト:・・・何とかなるとでも、思っているの?

ソディアック:・・・その時は、余が全てを終わらせるだけだ。

膨れ上がるゾディアックの闘気。
炎獣にも匹敵するその力を目の当たりにしながら、オーガストは、
己が前の強大な存在に戦慄するのだった。



アネル:グオオオオオオオ~~~~~!!!!!

依然、雄叫びを上げながら、破壊を続ける炎獣アネル。
その炎は、辺りの建造物を一瞬にして溶かし、会場は見る影もなく、
ボロボロの状態になっていた。

ナコルル:アネルさん、お願い!! 私の声を聴いて・・・!!

ナコルルの悲痛な叫びが会場に木霊する。

キャス狐:・・・ナコルル!
      このままでは、被害が拡大するばかりです!!

術式で襲いくる炎を緩和しながら、ナコルルをサポートする
キャス狐が声をかける。

すでにその身体はボロボロで、余裕ある表情を見せつつも、
力の限界が近づいているのは、明らかだった。

ナコルル:・・・ごめんなさい。 あなたにまで、無理をさせてしまって。

キャス狐:なぁ~にを今さら、言っているんですか?
      友の為に、命を懸ける。 ・・・こんなおいしい役、
      他の誰かに譲れますかってんですよ♪

ナコルル:くすっ・・・、あなたは変わらないんですね。

キャス狐:そういうナコルルこそ♪

絶望的な状況の中、二人は笑って見せた。

ナコルル:・・・一か八か、私がアネルさんに直接触れて、
      語りかけてみます!!

キャス狐:なっ!? 下手すれば、死んじゃいますよ!!

ナコルル:・・・それでも、それでも、アネルさんを救わなければ!!

ナコルルの想いを察したキャス狐は、無言のまま、ナコルルの横に並ぶ。

ナコルル:玉藻・・・?

キャス狐:・・・言っても聞かないんでしょ、あなたは。
      だったら、最後まで付き合いますよ♪
     
ナコルル:・・・ありがとう。 行きます!!

掛け声とともに、炎獣と化したアネルへ向かって走り出す二人。

アネル:ガアアアアアアア~~~~~!!!

咆哮とともに、炎を吹き出すアネル。

キャス狐:させません・・・!!

キャス狐が呪印とともに、魔障壁を展開する。

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ピシィ・・・!!

全身より飛び散る血しぶき。
術の酷使により、すでにキャス狐の妖力は限界を超えていた。

ナコルル:玉藻・・・っ!!

キャス狐:・・・私に構わず、前へ進むのです、ナコルル!!
      必ず・・・アネルさんの元に・・・たどり着くのですよ。

ナコルルへのダメージを少しでも緩和すべく、全身に炎を浴びながら、
ナコルルの魔障壁を張り続けるキャス狐。

第二、第三波の轟炎をなんとか防ぎつつ、徐々に小さくなる魔障壁。
そして・・・、消滅する力。


炎獣アネルまでの距離・・・数メートル!


ナコルル:ああ・・・!

力尽きるキャス狐を目にしながらも、ナコルルは走るのを止めない。

託されし想いを胸に、ナコルルはアネルへ向かって走り続けた。

ナコルル:アネルさん・・・お願い、気付いて、気付いて!!

必死に手を伸ばすナコルル。
その手が、アネルに届かんとする瞬間、無情にも吐き出される豪炎!!


アネル:グァァァァアアアアアアア~~~~~!!!!


嘆きにも叫びにも似た咆哮を上げながら、炎獣アネルはナコルルに向け、
炎を解き放った!!


???:・・・っか野郎~~~~~~~!!!!!!!!!


刹那、炎獣アネルに振り下ろされる拳!!

強力な衝撃を伴い、打ち込まれた一撃は、炎獣アネルを壁際まで吹き飛ばし、
沈黙させる。

ナコルル:あ・・・、あなたは!?

そこに現れたのは、行方知れずとなっていたハガネだった。

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to be continued・・・
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つづら杯決勝戦~迷宮編その15~

こんにちは、管理人のつづらです。

長く続いた迷宮編もいよいよ、クライマックス。

いよいよ、光が強敵αーイブとの決戦に挑みます。

各パート、無理ゲーに備えて、救済措置を用意していますが、
今回のイリスもそんな措置の一つ。
(ハガネパーティだったら、どうなってたか、考えるのも楽しいかも。笑)

はたして、光は、みんなを救えるのか・・・!?
想いが綴る迷宮編最後の戦い、いよいよ始まりです!!

「一体・・・何が始まるんです?」
「・・・大怪獣決戦だ。」



【結界深部・紅の封印】

光:こ・・・、これは・・・!?

飛竜子達の目の前に現れる巨大な聖獣。
巨大な光に吸い込まれた光だったが、気が付くと、
その身体は、結界内部とは、違った空間に立っていた。

しばし、呆然とする光だったが、それが出現した
聖獣の内部だと気付くのに、そう時間はかからなかった・・・。

光:これは、ミニイカ娘の・・・中?
  そうか・・・、レイアースが・・・ミニイカ娘が
  私に力を貸してくれたのか・・・。

光の中に、巨大化したミニイカ娘の・・・聖獣の意識が流れ込む。

光:!? ・・・一緒に・・・戦ってくれるのか!?
  ありがとう!!

飛竜子:光、無事なのか・・・!?

突然現れた巨大な聖獣に驚きつつも、光に声をかける飛竜子。

光:・・・うん、私は大丈夫!!
  レイアースが・・・、ミニイカ娘が力を貸してくれたから!
  飛竜子は、他のみんなを安全な場所に・・・!
  ここは、私が何とかする・・・!!

再び、αーイブの目の前に立ちふさがる光。

α-イブ:・・・何ノツモリダ、小娘?

光:・・・私が、みんなを守る!!

α-イブ:・・・少シグライ、姿ガ変ワッタカラトイッテ、
      図ニ乗ルナ・・・、下郎ガァ・・・!!

咆哮とともに、守護者から放たれる破壊の光!!

光:はああああ~~~~~!!!

光の叫びとともに、聖獣の目の前に聖印が顕現し、守護者の
放った光線を相殺する。

α-イブ:キッ・・・、貴様・・・!

光:もう・・・、終わらせよう・・・アリス!!

2体の巨大な獣が咆哮を上げた。

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α-イブ:クラエ・・・ッ!!

守護者の巨大な爪がイリスを襲う。
だが、イリスは無数の触手をその腕に絡ませ、威力を殺す。

α-イブ:小癪ナ・・・! 龍ヨ・・・!!

α-イブが片手を掲げると、闇の瘴気が龍の形を成し、
イリスへと襲いかかってきた。

鋭い牙がイリスの肉体を次々とえぐる。
イリスとシンクロしている光にも、同等の痛みが襲い掛かる!!

光:くぅ・・・! これ・・・くらいで・・・!!

しかし、光は怯まない。

αーイヴ:馬鹿ナ・・・、超速再生・・・ダト・・・ッ!?

α-イブの攻撃によって、傷ついたイリスだったが、
驚異の再生力によって、その傷がみるみるふさがっていく。

再生した触手が、レーザーを発し、向かってくる闇龍を
次々と撃ち落とす。

α-イブ:オノレ・・・!!

光:はぁあああ~~~!!!

唸る閃光、激しくぶつかり合う2つの巨体。
それはまさに、神と神との闘いに似ていた。

α-イブの驚異的な攻撃力の前に、深い傷を負いながら、
持ち前の再生力でなんとか食らいつくイリス。

α-イブ:クッ・・・、オノレ・・・!!

始めは余裕の表情を浮かべていたα-イブだったが、驚異的な
イリスの粘りに、徐々に劣勢になっていく。

α-イブ:貴様・・・、何故・・・、何故・・・倒レナイ!?

光:私には・・・、いや、私達には・・・守らなければならないもの、
  救わなければならないものがある!!
  だから・・・、絶対に、絶対に負けられない・・・!!

α-イブ:クッ・・・!! 氷壁ヨ・・・!!

劣勢になったαーイブは、体制を整えるべく、絶対氷壁の中に
身を隠す。

光:なにっ・・・!?

α-イブを守るかのように出現した氷壁は、イリスの放つレーザーを
全て無効化する。

α-イブ:ククク・・・、無駄ダ、コノ氷壁ハ全テノ攻撃ヲ無効化スル。
      モハヤ、貴様ニ打ツ手ハナイ!

勝ち誇るα-イブ。
しかし、光はあきらめない。

光:私達は・・・、絶対にあきらめたりしない!!
  はあああああ~~~~!!!!

咆哮を上げ、その両腕を次々と氷へと打ち込むイリス。

ピシッ・・・!!

無敵と思われた氷壁にひびが入る。

α-イブ:ナ・・・ニ・・・!?

パキィィィ~ンン・・・!!

砕かれる絶対氷壁。

あっけにとられるα-イブに間髪入れず打ち込まれる無数のレーザー。

α-イブ:馬鹿ナ・・・、馬鹿ナ・・・!!
      我ハ・・・私ハ・・・α-イブ。
      全テノ・・・始マリニシテ、終ワリノ存在・・・!
      貴様ラ如キ、下等ノ存在ニ・・・負ケルハズガ・・・ッ!!

次々と打ち込まれるレーザーによって、守護者の身体は、徐々に
砕かれていく。

光:これで・・・終わりだ・・・!!
  はあああああ~~~~!!!!

光の気合とともに、守護者の核に打ち込まれるイリスの右腕。
咆哮を上げて、崩れ落ちていく守護者。

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α-イブ:グ・・・アアアアア~~~~!!!

苦悶の声を上げるα-イブ。
だが、次の瞬間。

α-イブ:フ、フフフ・・・、ヨクゾ、私ヲ打チ破ブッタ・・・。
      ダガ・・・私一人デハ、滅ビヌ・・・。
      貴様ラモ道ズレダ・・・ッ!!

α-イヴの全身が怪しく輝きだす。

飛竜子:いかん・・・!! 光・・・っ!!

α-イブ:ハハハハ・・・、モウ・・・遅イッ・・・!!
      大人シク、共ニ・・・果・・・!?

高らかに笑みを浮かべるα-イブ。
全てが終わるかに見えたその瞬間、α-イブを抱きしめる者の姿が。

α-イブ:ナ・・・ニ・・・!?

光:・・・帰ろう、アリス。 もう・・・、もう終わったんだ。

α-イブ:ヤ、ヤメロ・・・私ハ・・・、私は、αーイヴ。
      全テヲ・・・全てヲ・・・滅ボス・・・存在。
      オ前ノ・・・事ナド・・・。 !?

ぽとっ・・・。

α-イブの頬に落ちる雫。

α-イブ:貴様・・・、泣いテ・・・、ウ、ア、あアアああ~~~~!!
      キ、消エル・・・私ガ・・・キエ・・・。


ブゥゥ・・・ンンン・・・!!!


その瞬間、天へと昇る閃光。

流れる静寂。

アリス:・・・おねえ・・・ちゃん?

アリスが、きょとんとした表情で、光を見上げる。

光:!? よかった!! 気が付いたんだね、アリス!!

アリス:どう・・・して、泣いているの?
    誰かに・・・いじめられたの?

不思議な顔で、光を見つめるアリス。

光:ううん・・・、そうじゃないよ。 アリスが・・・、
  アリスが、戻ってきてくれた事が嬉しいんだ。

アリス:そう・・・なんだ。 ・・・なんだか、嫌な夢を見てたみたい。
    お姉ちゃんが・・・いなくなる夢。

光:そうか・・・。 大丈夫・・・、私は、いなくなったりしないよ、
  アリス。

アリス:うん・・・、うん。 あ、あれ・・・?
    悲しくないのに・・・涙が・・・。

アリスの瞳から自然にあふれてくる涙。
それは、今まで感じた事のない温かい涙だった。

アリス:不思議だね・・・。 涙って、嬉しい時にも流れるんだね・・・!!

光:アリス・・・!

ギュッと抱き合う光とアリス。
その顔には、これまでにないほどの最高の笑顔があふれていた。

to be continued・・・
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つづら杯決勝戦~迷宮編その14~

こんにちは、管理人のつづらです。

いやぁ~、今週は大変でした~。
唐突な大雪で、季節外れ(!?)の雪片づけをする事に
なってしまい、除雪道具を引っ張り出したりと、大変な目に・・・。

おまけに、タイヤの交換もまだだったので、てんやわんやな
日々になってしまいました・・・。
(準備って大事だね・・・。 (´・ω・)

こほん・・・、前置きはともかく、いよいよ、迷宮編も大詰め、
終章へと向かって、加速していきます!!

非情なる選択の中、ハガネの出した答えとは・・・?
絶体絶命の飛竜子達の運命は・・・!?

緊迫のつづら杯、今週もスタートです!!



【結界深部・蒼の封印】

ショーグン:小夜殿、それは・・・っ!

アリーナ:そんなの・・・、そんなの選べるわけないじゃない!!

小夜の問いに、各々は、反発した。

次第に、ざわめきの大きくなる中、一人、目を閉じ、沈黙していた
ハガネは、大きく息を吸い込むと、嘆息を一つもらし、力なく笑う。

ハガネ:・・・はは・・・、は。 仲間の運命も決めろ・・・か。
     こりゃ、荷が重いねぇ・・・。

奈優:おねえちゃん・・・。

不安げな顔で、ハガネを見る奈優。
そんな奈優の頭をぽんぽんと優しく叩きつつ、ハガネはつぶやく。

ハガネ:そんな心配そうな顔をするもんじゃないよ、奈優。
     子供は、笑顔が一番だよ・・・。

奈優:こ、子供じゃないもん!!

ハガネ:ははは、そうか、そうか!
     ・・・決めたよ、小夜。 あたしの取るべき選択を・・・。

小夜:『・・・分かりました。 では、聞かせて下さい、あなたの選択を・・・。』

ハガネ:・・・その前に、一つ聞きたい事がある。

小夜:『・・・なんでしょう?』

ハガネ:あんたのその術とやらは、霊体ならどんなものでも
     転送出来るのか?

小夜:『・・・え、ええ。 霊と認識出来れば、おそらく可能かと。』

ハガネ:そうかい・・・。 それを聞いて安心したよ。
     ・・・悪いけど、みんな。 あたしは、ここで降ろさせてもらうよ。

一同:!?

ハガネの急な言葉に、驚きを隠せない一同。
ハガネは言葉を続ける。

ハガネ:・・・もともと、あたしはリーダーって器じゃないんだ。
     責任を一身に背負うってのも、うんざりしてたし、なにより、
     悪を打ち負かすなんて大義名分もない。 世界を救うなんて
     事にも興味ないし、美味い酒と少しの肴があれば、それで
     十分幸せなんだよ・・・。

ショーグン:ハガネ殿・・・。

ハガネ:ははは・・・、見損なっただろうショーグン。
     あたしなんて、こんなもんだよ。 ・・・世界の命運や他人の命
     なんて、そもそも、あたしには、荷が重すぎる。 今のあたしに
     出来るのは、自分の身内の事を気にかけてやる事ぐらいしか
     ないんだよ・・・。

ショーグン:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ハガネ:だから、ショーグン。 後の事は・・・、あんたに頼んだよっ!!!

言うが早いか、ハガネは己が胸を持っていたナイフで突き刺す。
その切っ先が、心臓を捉えようとする刹那!!

ガッ・・・!!

すんでの所をショーグンが止める。

ショーグン:・・・今、何をしようとされた、ハガネ殿。

ハガネ:!?

ショーグンは、ハガネの顔をじっと睨む。

流れる沈黙。

ハガネ:・・・仕方がないじゃないか。 『導きの石』は使えない。
     かといって、あいつもほっておけない。 だったら、死んで霊体
     にでもなって、あいつに活を入れるしか・・・。

ショーグン:・・・無礼を承知で申します。 あなたは馬鹿かっ・・・!!

ハガネ:なっ・・・!

アリーナ:そうだよ、自分で命を落とそうとするなんて、大馬鹿だよ!!
      効かないザラキ連発するクリフトより、大馬鹿だよ!!

綾波:・・・あなたは、私に命を大事にしろと言った。
    それなのに、何故あなたは、自分の命を投げ出そうとするの。
    それは、言葉に反しているわ・・・。

一同の総ツッコミにさらされるハガネ。
ぐうの音も出ない。

ハガネ:なっ・・・、あ、あたしだって、必死に考え抜いて、出した結論
     なんだよ!! そんな、頭ごなしに言わなくたって・・・!

ショーグン:・・・結論を出す前に、なぜ我々の意見を聞かぬのです?
       ハガネ殿。

ハガネ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

ショーグン:・・・我らは、あなたがどれだけ我らの為に身を張ってくれて
       いたか知っております。 あなたがいなければ、きっとここまで
       たどり着く事も無かったでしょう。

アリーナ:そーだよ!! あんたほど、リーダーに相応しい奴、いないん
      だから!! (勇者君が一番だけどね・・・!)

ハガネ:お前達・・・。

一同の顔を見廻すハガネ。

ショーグン:・・・あなたは、悪びれた態度を取りつつも、一番被害が少ない
       だろう方法を選ぼうとした。 己が命を落とそうというのにだ。
       そんなあなたの選択を誰が責められよう。

ハガネ:・・・・・・・・・・・・っ。

アリーナ:使って、ハガネ。

奈優:おねえちゃん、使って!!

ハガネ:・・・・・・・・・・・・!?

ショーグン:・・・我らの総意です、ハガネ殿。 たとえ、最悪の結果に
       なろうとも、誰もあなたを責めたりはしませぬ。

ハガネ:お前達・・・。 はは・・・、ははっ!!
     そろいもそろって、お人良しばかりだな・・・!!
     ・・・ったく、嬉しくって涙が出ちまうよ。
     ・・・あとは、あんた次第だが?

ハガネは、奥で封印されたリムルルを見つめるレラに声をかける。

レラ:・・・私に、なにかを言う資格はないわ。
   それは、あなた達が決める事。

ハガネ:・・・そうか。

レラ:・・・でも、一つだけ言わせてもらえるなら、『あの子』にもし、
   会えたのなら、伝えて欲しい。 『リムルル』は生きていると。

ハガネ:・・・分かった。



小夜:『・・・結論は、出ましたか?』

ハガネ:・・・ああ! 『導きの石』を使って、あたしはアネルの元に向かう!

小夜:『・・・分かりました。 それが、あなたの望みならば。
    でも、忘れないで下さいね。 ・・・この術は必ずしも成功するとは、
    限らない事を・・・!』

ハガネ:・・・ああ、たとえ失敗したとしても、あんたを恨んだりしない!!

小夜:『・・・分かりました。 では、これより、【転送の儀】を執り行います。
    ハガネさんは、媒体となる【想いの籠った品】と【導きの石】を足元へ。』

ハガネ:・・・分かった。

ハガネは言われた通り、足元に導きの石と、自分の愛用のナイフ。
そして、リアフィーユの付けていたブローチを置く。

小夜:『・・・では、始めます。 臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!!
    光よ、邪悪なるものを退き、進むべき道を示せ!!』

小夜の掛け声と共に、ハガネの足元に五芒星が描き出され、
穏やかな光と共に、ハガネの身体を包み始めた。

ハガネ:・・・みんな、ありがとう!! ・・・もし、生きて帰ってこれたら、
     一杯おごるよ!!

ショーグン:・・・ハガネ殿、我らは戻られる事、切に願ごうておりますぞ!!
       八幡大菩薩の加護のあらん事を・・・!!

アリーナ:必ず、生きて帰ってきなよ!! リーダー無しのパーティなんて、
      締まらないからね!!

仲間達の声を背にハガネの意識は遠くなっていく。

ハガネ:・・・待ってろ、アネル。 今・・・そこに・・・。

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つづら杯決勝戦~迷宮編その13~

こんにちは、管理人のつづらです。

いよいよ、迷宮編も佳境、己が持つ全ての力を振るい、
それぞれが危機へと立ち向かいます。

キャス狐によって、もたらされた一瞬の勝機に、
己が力を叩き込むゾディアック!!

そして、絶体絶命の窮地の中、アネルを救う為に
ハガネに突きつけられた非情な選択とは・・・!?

ではでは、迷宮編スタートです!!



【結界深部・蒼の封印】

ハガネ:救う方法・・・!? それは、一体・・・?

小夜の言葉に、必死に聞き返すハガネ。
小夜は、一瞬の沈黙の後、言葉を続ける。

小夜:『・・・方法は確かにあります。 しかし、その方法は、あまりにも
    危険で、必ずしも成功するとは言いきれないものです・・・。』

ハガネ:構わない・・・!! 教えてくれ、小夜!!

さらに喰らいつくハガネ。

小夜:『・・・では、ハガネさん、あなたに問います。
    あなたは、ご友人であるアネルさんの為に、命を懸ける事が
    出来ますか・・・?』

一同:!?

その場にいた全員に動揺が走る。

命。
友を救う代価として、要求される己が命。
果たして何人が、その問いに応えられようか・・・?

ざわめく一同をよそに、ハガネは、静かに答える。

ハガネ:・・・もとより、覚悟の上さ。

アリーナ:ハガネ!?

ショーグン:ハガネ殿・・・!?

ハガネの決意を感じ、小夜は話を続ける。

小夜:『・・・分かりました、方法をお教えしましょう。 その方法とは、
    【導きの石】を用いて、あなたの霊体をアネルさんの元へと飛ばす
    事です。』

ハガネ:霊体を飛ばす・・・!? そ、そんな事が可能なのか・・・?

小夜:『はい・・・、しかし、今の傷付いたハガネさんの身体では、その
    術に耐え切れるかどうか・・・。 ましてや、そこは強力な結界内。
    万が一、術に成功したとしても、強力な力の奔流に流され、魂が
    霧散してしまうかもしれません・・・。 よくて、成功確率は・・・3割
    といったところでしょう。』

ハガネ:・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

小夜:『・・・【導きの石】が使えるのは一度きり。 術が成功してもしなくても、
    砕けて無くなってしまいます。 ・・・そして、それは、同時に、他の
    皆さんを見捨てる事にもなるのです。』

ハガネ:!?

小夜:『・・・知ってのとおり、【導きの石】は、結界内での道を指し示す唯一
    の道具。 それがなくなるという事は、そこにいる皆さんの結界から
    の帰還が、ほぼ不可能になるという事です。』

小夜の言葉と同時に映し出される、もう一つの映像。
そこには、巨大な化け物に襲われる飛竜子達の姿があった。

ハガネ:なっ・・・!?

小夜:『・・・そして現在、飛竜子さん達は、正体不明の強大な敵と戦闘を
    行っています。 おそらくは、今の戦力で勝つ事は不可能でしょう・・・。
    しかし、【導きの石】を使用すれば、結界を越えて、皆さんを合流
    させる事が可能かもしれません。』

ハガネ:・・・・・・・・・っ!!

小夜:『・・・ハガネさん、あなたは、どの【命】を選択しますか?』

小夜の非情な言葉に、ハガネは言葉が出なかった。



【本戦会場】

本戦会場では、キャス狐を交え、3つ巴の激しい争いが行われていた。

オーガスト:ちぃぃぃ~!!!

キャス狐:ほいっ! ほいっと・・・!

オーガストの放つ炎を魔力の炎によって打ち消すキャス狐。
同時に、アネルの炎からナコルルを守る事も忘れない。

オーガスト:ち、ちぃぃぃ~!! この女狐!! 似たような攻撃ばかり
       繰り出しやがって!!

キャス狐:ほほほほ! これぞ、我が108の奥義の一つ、千日手♪
      あなたの攻撃はぜ~んぶ、相殺しちゃいますよ~♪

キャス狐の参戦によって、攻撃に集中する余裕の出たゾディアックは、
徐々に、ゾディアックコピーを圧し始める。

ゾディアック:はあああああ~!!!

ゾディアックコピー:ぐ・・・!

ゾディアックの渾身の蹴りを受け、数メートル吹き飛ばされるゾディアックコピー。
反撃体勢に入ろうと身構えるも、突如、片膝を付き、苦しみだす。

オーガスト:ちっ、なにをやってるの!! ・・・まだいけるはずでしょ!!

ゾディアックコピー:・・・何者かが我が結界に侵入し、我が力を奪っている。

オーガスト:!?

ゾディアックコピー:・・・【魂石の力】、我へよこせ。

オーガスト:・・・まだよ、まだ、【契約】は終わっていない!!

ゾディアックコピー:・・・貴様。

言い争うゾディアックコピーとオーガスト。

ゾディアック:(むっ・・・、奴の力に陰りが・・・!)
        ・・・キャス狐とやら、しばし、ナコルルを頼めるか?

キャス狐:・・・へっ? そ、それは構いませんが、あの二人を相手に
      お一人で大丈夫ですか・・・?

ゾディアック:・・・心配には及ばぬ。 後顧の憂いさえなければ、一瞬で
        片は付けられる。 ・・・我が背中、そなたに預けるぞ、
        キャス狐。

ゾディアックの闘気がこれまで以上に膨れ上がる。

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オーガスト:!?

オーガストとゾディアックコピーが構えを取るよりも早く、ゾディアックは、
紫電の如く、突進する。

オーガスト:くそっ・・・!!!

あわてて、巨大な氷塊で迎撃するオーガストだったが、一瞬にして
ゾディアックは、ゾディアックコピーの背後へと回り込む。

ゾディアックコピー:何っ・・・!?

神速の動きは炎をまとい、ゾディアックコピーの動きを拘束する。

ゾディアック:遅い・・・! はああああ!!!

ザシュッ!!

ゾディアックの強烈な蹴りがさく裂する。

一撃、二撃、三撃!!

炎をまとった重い一撃は、空中高くゾディアックコピーを吹き飛ばす。

ゾディアック:まだだ・・・!

ゾディアックの身体が空を舞い、鮮やかな炎の輪を空中に描く。

ゴオオオオオオオ~~~~!!!!!

ゾディアックコピー:ぐあああああああ~~~~!!!!!!

衝撃により生じた激しい炎は、ゾディアックコピーを焼き尽くし、
一瞬にして、勝負を決するのだった。

to be continued・・・
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つづら杯決勝戦~迷宮編その12~

こんにちは、管理人のつづらです。

リアフィーユを発見したものの、立ちふさがる強大なる壁!!

そして、ハガネの目の前に現れた少女の目的とは・・・?

・・・余談ですが、分かりやすくするため、ハガネ、飛竜子のパートを
交互に描写していますが、時間軸的には、同時進行だと考えて下さい。

また、外部世界より、若干、結界内部の方が時間の進みが速いと
思って頂ければ幸いです。
(精神と時の部屋みたいなもの・・・。)

ではでは、迷宮編スタートです!!



【結界深淵入口付近】

結界深淵、ハガネは目の前に立つ少女をじっと見る。
風の如く現れた少女の姿に、一瞬だがナコルルの姿が重なる。

ハガネ:(・・・あれは、ナコ・・・ルル? いや・・・。)
     ・・・あんたは、一体!?

躊躇しつつも、質問を発するハガネ。
少しの沈黙の後、謎の少女は静かに答えた。

謎の少女:・・・私は、レラ。

ハガネ:レラ・・・か。 ・・・すまない、助かった。
     あたしは、ハガネ。 しかし、なんでこんな所に・・・?
     あんたも捕らわれた口か?

マーガレットの件もある、ハガネは慎重に探りを入れる。

レラ:・・・別に、ただ人を探していただけよ。
   あの影は、邪魔だったから倒しただけ・・・。
   あなたは、影じゃないみたいね・・・?

ハガネを値踏みするように、じっと見るレラ。
どうやら、ハガネと同じように、影かどうか見極めているらしい。

ハガネ:あ・・・、ああ。 とりあえず、お互い、敵じゃなさそうだな・・・。
     そういえば、人を探していると言っていたが・・・?

その言葉に、少し間を置いてから、レラは答える。

レラ:ええ・・・、リムルルという子を探しているの。
   あなたは、なにか知らない・・・?

全員:!?

レラの言葉に驚く一同。

それもそのはず、リムルルが死んだ事は、オーガストによって、
皆の知る所となっていたからだ。

ハガネ:ば、ばかな!? リムルルは、死んだはずじゃ・・・!

ハガネの言葉に、口に手を当てつつ、しばらく思案するレラ。

レラ:・・・いえ、リムルルは生きているわ。
   ・・・たしかに、気配はずっと弱くなっているけど、感じるの。
   あの子の気配を。

ハガネ:そんな・・・、それが本当なら、あいつの言った事は!?

動揺するハガネ達を余所に、レラは静かに話す。

レラ:・・・ともかく、あなたには感謝するわ。 あなたが、あの娘と
   戦って、邪魔な結界を破壊してくれたおかげで、リムルルの
   存在をさらに強く感じる事が出来た。

一瞬、マーガレットに目をやるレラ。

レラ:・・・それじゃ、行くわ。 もう会う事もないでしょうけど。

一人、先へ進もうとするレラ。
慌てて、ハガネが引き止める。

ハガネ:ま、待ってくれ!! ・・・リムルルは、ナコルルの大切な
     家族なんだ! 私達も一緒に探しにいく!!

レラは、一瞬、驚くような表情を見せたが、すぐに元の冷静な表情に
戻って、言った。

レラ:・・・そう。 いいわ、でも、私の邪魔だけはしないで・・・。

そうつぶやくと、レラはさっさと結界深部へと進み始める。
慌てて続く、ハガネ達一向。



【結界深淵】

結界深淵に入ると、異様な力の奔流が辺りを包んだ。
圧倒的な力の気配を感じながら、ハガネ達は、リムルルの姿を探す。

ハガネ:あれは・・・!?

レラ:!?

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深淵奥、力の奔流が最も渦巻く場所に、全身氷に包まれたリムルルの
姿があった。

急いで近寄る一同。

レラ:リムルル・・・。

氷に包まれたリムルルを見上げながら、レラが一瞬安堵の表情を見せる。

ハガネ:・・・よし、すぐに助け出さないと!!

急いで助け出そうとするハガネを制止するレラ。

レラ:いえ・・・、このままではリムルルは助けられない。
   この結界は、全ての外部干渉を拒絶する強力なもの。
   ・・・おそらく、通常の干渉は、無理ね。

氷の結界を見上げ、静かにつぶやくレラ。
傍でシクルゥが、低いうなり声をあげる。

ハガネ:そんな・・・。 それじゃ、どうやって助け出すんだ?
     ここまで来て、なにも出来ないっていうのか・・・?

唇をかみしめるハガネ。

レラ:・・・そうね。 なんなら、私とここで殺し合ってみる?
   返り血の一つでも浴びせれば、少しは状況変わるかも
   しれないわよ?

レラの目に非情な光が宿る。
一堂に緊張が走る。

レラ:・・・冗談よ。 ・・・とにかく、もう少し、この結界について
   調べる必要があるわね。

そういってレラは、結界周囲を調べ始めるのだった。



【結界深部・紅の封印】

ゴゴゴゴゴ・・・!!!

結界深部、邪気を吸収しつつ、アリスはその姿をみるみる変える。

飛竜子:アリス・・・!! くっ・・・、この気配は・・・!!

グラドリエル:いけません、飛竜子!!

グラドリエルが、その聖盾で衝撃波を防ぐ。

激しい閃光と衝撃が重なり、一気に収縮する。
そして、そこには一人の少女が姿を現した。

???:私ハ・・・、α-イヴ・・・。 始マリニシテ、終ワリヲ司ドルモノ・・・。

飛竜子:なっ・・・?

冷たき眼差しが、一同を凍らせる。
その圧倒的な力を、その場にいた誰もが感じていた。

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飛竜子:くっ・・・、やるしかないのか・・・!

その強大な力の奔流の直撃を受けながら、飛竜子はアリスだった
ものを睨みつける。

α-イブ:・・・弱キ者達ヨ、ソノ身ヲ呪イツツ、消エルガイイ!!
     現身ヨ・・・!!

ブゥゥ・・・ンン・・・!!!

α-イヴの召還に応じ、巨大な守護者が姿を現す。
雄叫びを上げながら、それは飛竜子達に襲いかかってきた。

飛竜子:はああああ~~~~!!!

守護者の一撃をかわしつつ、飛竜子はその巨躯に一撃を叩き込む。
しかし、その頑強すぎる身体は、ほとんどのダメージを通さない。

飛竜子:ちっ・・・!

α-イブ:・・・無駄ヨ、弱キ者。 イカナル攻撃モ私ニハ通用シナイ・・・!

返しの一撃をなんとかかわし、飛竜子は後方に飛びのく。

飛竜子:・・・ならば!!

今度は、α-イヴ本体を狙う。
しかし、その身体には全くの手ごたえがなかった。

飛竜子:くっ・・・! やはり、こちらを叩くしかないようだな。

冥王等、様々な敵を屠ってきた飛竜子だが、今回の敵には、同等、
いや、それ以上の圧倒的な力を感じていた・・・。

飛竜子:だが・・・、どんな巨大な敵にも、弱点は存在するはず!!

歴戦の勘が、守護者の弱点を感知する。

飛竜子:あれだ・・・!!

守護者胸部の中央に存在する宝玉。
飛竜子の目が煌めく。

飛竜子:あれだ・・・、あの宝玉を狙え、グラドリエル!!
     はあああああ~!!!!

掛け声と共に、斬りかかる飛竜子とグラドリエル。
その強力な斬撃に、守護者が叫びを上げる。

α-イヴ:ホウ・・・、面白イ。 抗ウトイウノ、コノ私ニ・・・!!
     ナラバ・・・ソノ目ニ焼キ付ケルガイイ、神ノ一撃ヲ・・・!!

α-イブが片手を掲げると、大地が悲鳴を上げ、一気に隆起する。
そして、起こる巨大な爆発。

ズゴォアアアアアア~~~~!!!!!

飛竜子:がはっ・・・!!!

宝玉の攻撃に集中していた飛竜子達は、死角から発せられた
強力な一撃に吹き飛ばされた。

α-イヴ:アハハハ・・・、無駄ヨ・・・! 全テハ無ニ帰スル・・・。
     ソノ身ヲ悔イテ、滅ビルガイイワ・・・!!

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| mugen(大会・etc) | 23:55 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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